痛くないけど歯磨きをすると毎日血が出る!原因や対処法とは
こんにちは。
三重県四日市の歯医者【四日市くぼた歯科・矯正歯科】です。
痛くはないけれど歯磨きをすると血が出るといった経験をすることは、珍しくありません。
しかし、毎日歯磨きする度に血が出ると、不安になりますよね。
本コラムでは、痛くないけれど毎日歯磨きで血が出てお困りの方に、出血する原因と対処法を解説します。
痛くはないのに歯磨きで毎日血が出る原因とは?
痛くはないのに歯磨きで毎日血が出る原因は主に6つあります。
- 1.歯周病
- 2.ブラッシングが強いことによる歯茎の傷
- 3.ホルモンバランスの変化
- 4.抗凝固剤の服用
- 5.糖尿病や白血病などの全身疾患
- 6.寝不足や喫煙などのよくない生活習慣
ここから原因別に詳しく解説していきます。
原因の多くは歯周病
歯茎が出血する原因として多いのは、歯周病です。
歯周病の初期段階である歯肉炎は歯茎のみに炎症が見られ、自覚症状はほとんどありません。
少し進行して「軽度歯周炎」になると、歯の境目にプニっとした腫れを伴い出血が見られるようになります。
適切な対処をしなかったり放置していたりすると、中度、重度と進行していき、最悪の場合は歯を失う恐れがあります。
ブラッシングが強いことによる歯茎の傷
ブラッシングする際に力を入れすぎてしまい歯茎を傷つけたことが原因で、出血する場合があります。
特に、赤ちゃんや小さいお子さんは歯茎の皮が薄く出血しやすいため、力加減によりいっそう気をつけなければなりません。
もし赤ちゃんやお子さんが歯茎から出血する場合は、力の入れ方を見直してみてください。
妊娠によるホルモンバランスの変化
歯茎の出血は、妊娠によるホルモンバランスの変化でも起こります。
ホルモンバランスが変化すると、菌への抵抗力も弱くなりがちです。
それが原因で少しの刺激でも出血してしまうような状態になることがあります。
他にも、妊娠が原因で唾液のPH(水素イオン濃度)が低下して酸性に傾いたり、つわりで歯磨きが十分にできなかったりといったことが原因で口腔内環境が悪くなり、歯肉炎にかかりやすいことも理由として挙げられます。
抗凝固剤の服用
抗凝固剤というのは、心筋梗塞や脳梗塞などの疾患に使われる血を固まりにくくするための薬です。
よって抗凝固剤を服用している方は、歯茎が出血しやすい傾向にあります。
歯茎にはたくさんの血管が集まっているため、抗凝固剤を飲むことで少しの傷でも血が出やすくなったり止まりにくくなったりします。
糖尿病や白血病などの全身疾患
全身疾患を患っている場合にも、歯茎から血が出ることがあります。
以下がその例です。
- ・肝硬変
- ・多発性骨髄腫
- ・再生不良性貧血
- ・血小板減少性紫斑病
- ・血友病
- ・ネフローゼ症候群
- ・糖尿病
- ・白血病
- ・高血圧
上記に該当していないか、もしくは上記の病気を視野に入れて、一度検査をしてみることも大切です。
寝不足や喫煙などのよくない生活習慣
寝不足や疲労の蓄積といった生活習慣の乱れや喫煙の習慣がある方は、免疫力が低下している恐れが強く、歯茎が出血しやすい傾向にあります。
免疫力が低下すると、免疫力が強い時には問題ない菌に対しての抵抗力も弱くなり、炎症を起こしやすくなるのです。
痛みが出るようになると要注意!欠かせない対処法とは
歯磨き時の出血に伴い、痛みが出るようになったら要注意です。歯茎はどのような状態なのか、歯茎から血が出ないようにするための欠かせない対処法とは何かを紹介します。
痛みが出るのは中度以上の歯周病の症状
痛みが出るのは、歯周炎・歯周病が中度にまで進行していることが考えられます。
痛みを感じるようになると、歯磨きを十分に行えず、歯周病をさらに悪化させるといった悪循環に陥りやすいため危険です。
歯の骨が溶けてグラグラする前に、速やかに歯科医院を受診してください。
対処法1.出血している箇所こそ念入りな歯磨きをする
血が歯茎から出るからと歯磨きをやめたり、あまり磨かなかったりするのは危険です。
むしろ、出血している箇所こそ、念入りに歯磨きをしてください。
血が出ている箇所は、歯垢が溜まっているもしくは歯石などで炎症を起こしている証拠ですので、歯磨きをしないとさらに歯垢が溜まり、悪化させてしまいます。
対処法2.生活習慣を見つめ直して改善を試みる
寝不足や疲労の蓄積を感じる方は、睡眠時間を確保するなどして改善を心がけましょう。
日本人は忙しく睡眠時間が短くなりがちですが、推奨されている睡眠時間は7時間前後です。
時間の使い方を見直すなどして、なるべく睡眠時間を確保できるよう努めましょう。
また、ストレスがたまっていると感じている方は、たまらないように意識することも大切です。
たとえば、趣味の時間を持つこと、ストレッチやヨガ、散歩などの軽い運動は、ストレス発散に効果的です。
加えると、喫煙も免疫力の低下につながりますので、一本でもタバコの本数を減らすよう心がけてください。
規則正しい生活が免疫力を高めるので、できることからはじめましょう。
まとめ:歯磨きによる歯茎からの出血は歯科医院に早めのご相談を
歯磨きによる歯茎からの出血は、赤ちゃんや小さなお子さんの場合、歯茎が薄く出血しやすいといったように、危険でないこともあります。しかし、ほとんどの原因が軽視すべきでないサインですので、放置は危険です。
では、本記事のポイントを改めてまとめます。
- ・歯茎からの出血原因は6つ(歯周病、ブラッシングの強さ、ホルモンバランスの変化、抗凝固剤の服用、全身疾患、よくない生活習慣)
- ・対処法1つ目は出血箇所こそ念入りに歯磨きする
- ・対処法2つ目は生活習慣を見直し改善を心がける
毎日歯磨きで血が出る症状は、歯周病が進行している可能性が高いです。
歯周病は静かに進行するため、痛みがなくても信頼できる歯科医院へ早めに相談することが大切です。
RYO JIMBO DENTAL 四日市くぼた歯科・矯正歯科では、患者さんの歯の健康のため、無料カウンセリングの実施、適切な治療方法の提案、アフターケアなど徹底したサポートを心がけています。
歯磨きによる歯茎の出血でお悩みの方は、ぜひ当院にご相談ください。
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