ナイトガードで顔が変わる理由とは?正しく使うための注意点を解説
「ナイトガードをすると顔が変わる」とよく言われますが、これは顔が歪むのではありません。
輪郭が変わって小顔になる可能性があるのです。
ただし骨格にダメージを与えず歯の健康を保つためには、ナイトガードを適切に扱うことが必要です。
そこで、ナイトガードがもたらしてくれる効果や使用の際の注意点について解説します。
現在ナイトガードを使用している方や、ナイトガードの使用を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
ナイトガードを装着すると顔が変わる?
「ナイトガードを装着すると顔が変わる」と聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
「顔が変わる」と言われるのは、本来の輪郭に戻って小顔に見えるようになるケースのことであり、決して歪んで「変形する」わけではありません。
ナイトガードを装着することでもたらす効果
ナイトガードを装着すると、歯ぎしりや食いしばりによる歯への負担が軽減されます。
また、歯周病や顎関節症の予防、小顔効果が期待できます。
歯を保護する
寝ているときに歯ぎしりや食いしばりがあると歯に負担がかかって少しずつ削れてしまいますが、ナイトガードを装着することで、歯を保護することができます。
ちなみに日常生活における噛む力は、自分の体重と同じくらいと言われています。
しかし徳島大学の研究グループの報告によると、数%の人は、就寝時に体重以上の力を発揮することがあるとのデータがあるそうです。
寝ている間の歯ぎしりは、歯にとても大きな負担を長時間にわたって与え続けていることになります。
そのため、歯が削れたりかけたりする危険性があります。
兵庫県保険医協会~歯科定例研究会より知っているようであまり知らない”歯ぎしり”の世界(2021年10月3日)~
歯周病を防ぐ
歯ぎしりの負担をナイトガードで軽減すれば、歯周病予防にもなります。
歯周病とは、細菌に感染して歯茎や骨が溶ける病気のこと。
歯周病は歯垢の中の細菌が原因であり、歯と歯茎の間の掃除ができていない部分に細菌が溜まり、炎症を起こして赤くなったり腫れたりします。
歯ぎしりにより大きな力が加わり、骨が溶けて歯周病が誘発されることがありますが、ナイトガードをすることでリスクを減らすことができます。
顎関節症を予防する
ナイトガードは顎関節症を予防するほか、症状の進行を抑えることも期待できます。
顎関節症とは、口を開けると痛かったり口が開かなかったり、口を開いたときに顎で音がするなどの症状がある顎の疾患のことです。
顎の関節を構成する骨や筋肉などの異常によって生じます。
ナイトガードを使えば、顎関節症の発症を予防することが可能です。
歯ぎしりや食いしばりの負担を軽減することにより、顎や首の筋肉の緊張が和らぎます。
また、すでに顎関節症を発症している人にもナイトガードの使用をすすめることがあり、症状の進行を抑える効果が期待できます。
小顔になる
適切なかみ合わせで作成されたナイトガードであれば、顎の筋肉の緊張を取り除くことができます。
そのため頬の肉が落ちて顔つきが変わり、顔が小さくなったように見えるケースがあるようです。
ナイトガードを正しく使うための注意点
ナイトガードの効果を得るためにも、正しく使用しましょう。
最初は違和感や手間がありますが、回数を重ねるたびに慣れていくでしょう。
慣れるまでは継続して装着する
最初は締め付け感やにおいなどに違和感がありますが、慣れるまでは継続して装着するようにします。
どうしても慣れない場合は、歯科医院で調整してもらいましょう。
定期的にメンテナンスをする
ナイトガードは口腔内へ装着する物であるため、定期的なメンテナンスが必要です。
ナイトガードにより歯周病が予防できる一方で、清潔に保たなければ細菌が増殖し、不衛生な状態になります。
水で洗い流すだけでは頑固な汚れは取れず全体が黄ばんでしまうため、歯ブラシなどでこすってきれいにしましょう。
ナイトガードの正しい洗浄方法が知りたい方は「マウスピース矯正の洗浄方法」をご覧ください。
マウスピース矯正の洗浄方法|最適な頻度や注意点まで歯科医師が解説
消耗したら再度作成する
ナイトガードは消耗品です。
破損したり削れたりしてしまったら、再度かかりつけの歯科医院へ行き作成してもらいましょう。
特に歯ぎしりや食いしばりにより少しずつ削れていきます。ソフトタイプは半年程度、ハードタイプでも2~3年程度で作り替える必要が生じる場合があるようです。「少しざらざらになってきたかな?」と思ったら、ナイトガードを作成した歯科医院で相談してください。
まとめ
「ナイトガードで顔が変わる」と言われるのは、緊張した頬の筋肉が和らいで減ることが理由だとわかりました。
顔の骨が変形するわけではないため、安心して使用してください。
歯に関するお悩みがあれば「四日市くぼた歯科・矯正歯科」へご相談ください。
一般歯科はもちろん、矯正歯科も行っています。
マウスピース矯正では、インビザライン(マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置)を使用しています。
これは、一定期間ごとに少しずつ異なるマウスピースに変えて歯を動かす矯正歯科治療システムです。
マウスピース作成時には、歯科用CTで歯・顎の位置と血管や神経の走行などを確認し、専用のソフトウェアによって立体画像で解析します。
モニターに映して患者に説明するため、理解が深まりやすく治療に対する不安も和らぎます。
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