マウスピース矯正の洗浄方法|最適な頻度や注意点まで歯科医師が解説
こんにちは。
三重県四日市の歯医者【四日市くぼた歯科・矯正歯科】です。
歯列矯正の際に使用するマウスピースを清潔に保つためにも洗浄は必要です。
本コラムでは、なぜ洗浄する必要があるのか、マウスピースが汚れる原因と併せて洗浄が必要な理由を解説いたします。
また、マウスピースの洗浄に最適な頻度や洗浄時の注意点についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
マウスピースが汚れる原因
マウスピースが汚れる原因として、主に食事と喫煙の2つが挙げられます。
ここでは、食事と喫煙がマウスピースにどのような影響を与えるのかを解説いたします。
食事
マウスピースは基本的に食事の際には取り外します。
しかし、例えばカレーやミートソースなど、着色しやすい食事を摂った後、歯磨きをせずにマウスピースを装着すると、色移りする恐れがあります。
ワインやコーヒーなど、色が濃い飲み物を飲んだ際も、同様の理由によりマウスピースが変色する可能性があります。
また、食べ物のかすが歯と歯の間に残ったままマウスピースを装着すると、マウスピースが汚れるだけではなく、細菌感染につながってしまいます。
喫煙
タバコに含まれるニコチンやタールはマウスピースを変色させます。
マウスピースを装着したままの喫煙は避けましょう。
また、一般的にマウスピースはシリコン素材でできているので、タバコにより素材の劣化が早まる可能性もあります。
マウスピースの洗浄が必要な理由
以下のリスクを避けるためにも、マウスピースの洗浄は必要です。
- ・虫歯や歯周病のリスクが高まる
- ・口臭がきつくなる恐れがある
それぞれの理由について詳しくご説明いたします。
虫歯や歯周病のリスクが高まる
マウスピースに食べ物の残りかすなどの汚れが付着したままだと、その汚れから菌が増殖し、虫歯や歯周病のリスクが高まります。
虫歯や歯周病を発症すると、矯正の期間も長引いてしまうので、マウスピースを洗浄して清潔な状態で使用するよう心がけましょう。
口臭がきつくなる恐れがある
マウスピースの汚れを放置していると、カビや細菌の増殖を助長してしまいます。
また、マウスピース装着時は、通常よりも唾液の分泌量が減少し、口内の洗浄作用が低下する傾向にあることも、口臭の原因とされています。
口臭がきつくなるのを避けるためにも、マウスピースはこまめに洗浄しましょう。
マウスピースを洗浄する最適な頻度
マウスピースのお手入れは、基本的に毎日行うことが推奨されています。
取り外した後、柔らかめの歯ブラシを用い、水で洗い流しましょう。
ただし、ブラッシングの手間を省きたい方は、マウスピースの洗浄液でもケアすることが可能です。
マウスピース洗浄液には、殺菌や消臭作用があるので、毎日ブラッシングしている方も定期的なケアの方法として取り入れてもいいでしょう。
なお、マウスピース洗浄液は歯科医院だけではなく、ドラッグストアでも購入可能です。
短時間でケアしたい方は泡スプレータイプの洗浄液が適していますが、泡スプレータイプの洗浄液は丁寧にスプレーしないと、隅々まで洗浄液が行き届かないといったデメリットがあります。
そのため、隅々までケアしたい方には、つけ置きタイプの洗浄液がおすすめです。
マウスピースを洗浄する際の注意点
マウスピースを正しくお手入れするためにも、洗浄時には次の点に注意しましょう。
研磨剤入りの歯磨き粉は使用しない
マウスピースを洗浄する際には、研磨剤入りの歯磨き粉の使用は避けましょう。
研磨剤によりマウスピースが傷つくと、汚れが付着しやすくなるだけではなく、柔らかい歯ブラシを使って洗浄しても十分に汚れを落とせなくなります。
万が一、水道水による洗浄だけで汚れが取れない場合は、歯磨き粉を使用するのではなく、マウスピース専用の洗浄液を使用しましょう。
アルコール消毒をしない
アルコールをマウスピースに使用すると、変色したり、変形したりする恐れがあります。
除菌作用を求める場合は、アルコール消毒は避け、マウスピース専用の洗浄液もしくは中性洗剤で洗浄しましょう。
熱湯で洗浄しない
マウスピースはシリコン素材でできています。
シリコン素材は熱に弱いといった特性があるので、熱湯での洗浄は避けましょう。
熱湯で洗浄した結果、変形してしまう可能性があります。
ただし、40度程度のぬるま湯であれば、洗浄時に使用しても構いません。
まとめ:マウスピース矯正を検討中の方は歯科医院へご相談ください
ここまで、歯列矯正で使用するマウスピースの洗浄方法や注意点などについて解説してきました。
今回のポイントを改めて以下にまとめます。
- ・マウスピースが汚れる主な原因は、食事と喫煙
- ・虫歯、歯周病、口臭を防ぐためにもマウスピースの洗浄は必要
- ・マウスピースは基本的に毎日ブラッシングするべきではあるものの、ケアする時間が確保できない場合はマウスピース用洗浄液の使用がおすすめ
- ・マウスピースを洗浄する際には、研磨剤入りの歯磨き粉の使用やアルコール消毒、熱湯による洗浄は控える
衛生的に歯の矯正を行うためには、マウスピースなど矯正器具のケアが大切です。
虫歯や歯周病といったトラブルを回避するためにも、正しい方法でお手入れしましょう。
四日市くぼた歯科・矯正歯科では、無料カウンセリング実施後、精密検査を行い、お口の状態を把握した後に治療を実施します。
単なるマウスピースの作製だけではなく、計画に沿った治療により、美しい歯を手に入れるサポートを行っています。
歯列矯正について気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
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